魅力ある個店開業セミナー 第二弾! 経営改善レポート(静岡県経済産業部 商業まちづくり室委託事業)
「魅力ある個店開業セミナー」修了生の製茶業「村松園」を営む村松智恵子さん。
生姜とお茶をコラボさせた「ほんわか美人姜茶(びじんこうちゃ)」の商品開発を行うなど、積極的な経営改善に努めてきました。今回はご本人に、商品開発についてお話を伺いました。

「村松園」 村松 智恵子(むらまつちえこ)さん

富士山麓の久沢地区に大正5年創業の製茶業「村松園」に嫁いで26年。初代園主が発見し、栽培した優良な新品種「やぶきた」を販売しています。お茶の持つ、うま味と逸出した香りを多くの皆様に知って欲しくて、お茶の生育に気を配り、商品開発にお茶の普及に日々尽力している村松さんです。

商品開発をしようと思った動機はなんですか?
昔は葬儀の香典返し等で、大量の発注を頂いたお茶が、最近では、葬儀の縮小化や、香典返しの多様化でお茶が売れなくなってきて、売上も減少してきたので、何とか対策を立てなければと考えていました。
いつごろから商品開発をかんがえていましたか?
長年構想を練っていましたが、実際に行動を起こしたのは1年前です。
商品開発をするにあたって最初にされたことはなんですか?
まずは、富士市産業支援センター(f-biz)さんへ相談に行きました。
その際、多くの同業者が支援を受けながら開発した商品や、取組みの様子を紹介され、皆さんの頑張りにとても刺激を受けました。
その後、食品加工会社さんを紹介していただき、生姜とお茶のコラボ商品企画への繋がっていったのです。
商品開発でご苦労された点はなんでしたか?
味付けです。色々試作を重ねて今の味に決めました。その他、ラベルのデサイン、ビンの形を決めるのに苦労しました。
「ほんわか美人姜茶」というネーミングのどのように決めたのですか?
「魅力ある個店開業セミナー」のフォローアップ相談会の中で、講師の宮口先生をはじめ、セミナーのスタッフの皆様と共に、100個以上のキーワードの中から、厳選し、生姜とお茶をコラボした本商品のイメージにあった「ほんわか美人姜茶」と決めました。
商品が完成したご感想は?
ここまで、こられたことに感謝しています。
でも今スタートラインに立ったところだと思っています。「もう少し甘みを抑えたら良いのでは」というご意見もあるので、今後は、糖尿病等で糖質を控える方向きに味の改良や希釈せずにストレートで飲めるタイプも開発したいと思っています。
村松さんにとって商品開発とはなんですか?
生きがいです。
今はお茶より、コーヒーが主流で、お茶をどうやって売っていけばいいか、お茶の良さを知って欲しくて商品開発に一生懸命取組みました。
セミナーを受講したきっかけはなんですか?
商品開発の準備にさしかかり、今後どういう風に商品販売していくか、活路を見出したかったからです。イーラ・パークのブログを平成23年4月から始めていて、イーラ・パークのブログの中でセミナー開催を知りました。商品開発について勉強になると思い応募しました。
セミナーを受講して、ご自身の変化や、気付きがあれば教えてください。
SWOT分析等で自分の弱み、強みが明確にわかり、5年、10年後の目標が描けました。
ダメかと思ってやめようと思ったこともあるけれど、セミナーを通して、希望と自信が持てました。
次回のセミナー受講を考えている方へ、一言おねがいします。
とても為になるので、是非受けてください。
現状を変えたいと思っている人はたくさんいると思います。セミナーでは、色々な出会いがありますし、今の自分の現況を把握でき、これから進むべき最善の方法を見出せることができます。
是非、受講をおすすめします。

インタビューを終えて…

開業セミナーでは、熱心に毎回取り組んでいる姿が印象的でした。崖っぷちの現状を打破したいという強い信念の元、商品を完成させた村松さん。ラベルやボトル、味付けなど改良していきたいと、今後の展開を語ってくれました。商品開発を達成して、大きな喜びと自信を持った笑顔がとても印象的でした。これからの「村松園」さんをスタッフ一同応援していきたいと思います。

2012年3月13日 取材: 有限会社ブレインチャイルド 経営支援室 高野・土屋

お茶の村松園
0120-088-602
TEL. 0545-71-1328 / FAX. 0545-72-0456
〒419-02 静岡県富士市久沢1372

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